すらすらチームの @keitaKozuka です。
我々「すらすらチーム」では主にiOS・Androidアプリケーション及びAPIの開発を行っています。 現在は今リリースされていますワーカー向けアプリケーションをメインにエンハンスを実施し、
- ワーカー向けアプリiOS版:CrowdWorks for Worker 副業・在宅ワーク
- ワーカー向けアプリAndroid版:CrowdWorks for Worker 仕事探しアプリ
またサブでクライアント向けアプリケーションのエンハンスを実施しています。
- クライアント向けアプリiOS版:CrowdWorks for Client 発注者アプリ
- クライアント向けアプリAndroid版:CrowdWorks for Client 発注者アプリ
前記事の通り(https://engineer.crowdworks.jp/entry/2018/08/23/123555) クラウドワークスでは7月中旬より、 人事制度「ハタカク!」のリモートワーク・フレックスタイムの制度を見直し 「フルリモート・フルフレックス」 にアップデートされました。
すらすらチームでもこのアップデートをきっかけに、リモートワークを1ヶ月ほど積極的に活用していきました。
現在ほぼ全てのチームメンバーがフルリモート・フルフレックスで運用しています。
そこでチームの運用状況やリモートワークでの学びをご紹介します。
運用状況
スクラム体制
- 1週間を1スプリントで回します
- 毎朝、デイリースクラムを実施します
- 月曜日にスプリントプランニングを実施します
- 金曜日にレトロスペクティブを実施します
すらすらチームではデイリースクラム時に「Slack Call」を使用し、カメラでの顔合わせを実施しています。
Slack Callでは画面共有は勿論、共有された画面にペンツールが使用できるので、 直に画面で指差しでコミュニケーションする方法がリモートワークでも手軽にできるようになっています。
チームでのフルリモートワーク・フルフレックスタイムのメリット
- 満員電車のストレスが軽減された
- 通勤時間を有効活用できるようになった
- 子供の保育園の送り迎えができるようになった
- 昼休憩時に家事を手伝えるようになり、家庭円満に繋がっている
- 全員がリモートワーク作業となり、それまでは社内で閉じていたコミュニケーションが全体に広がるようになった
- 一部の人のみがリモートワークで他メンバーが社内で作業となるとコミュニケーションが社内で完結してしまうことが多々あるため
- 付箋紙やホワイトボードベースのMTGがなくなり、どこででも仕事できるチーム環境ができた
- アプリ・リリース時間の自由度が上がる。
- リリース後は一定時間の監視が必要だが、帰社時間を気にする必要がない。
チームでのフルリモートワーク・フルフレックスタイムのデメリット
- 属人化されているタスクが間に挟まると作業のボトルネックになる
- フルフレックスだと、積極的にステータス発信をしないと勤怠体系が乱れやすい
- 通信環境が悪いと作業が遅延したりコミュニケーションできなかったりする
- オフィスにいると他のチームも見えていたけど、リモートワークになるとチームしか見えなくなる。若干視界が狭くなるのを感じる
- 一人でもオフィスにいると外野の声が入ってきて、聞き取りづらいことがある
- 家の光熱費が気になる
デメリットを対応していく(深掘)
1. 属人化されているタスクが間に挟まると作業のボトルネックになる
属人化を防ぐために自動化するところは自動化し、 PO、エンジニア、デザイナーの垣根を無くすための施策を行なっています。 リリース作業などは「fastlane」を使用しています。 1スクリプト叩くことでビルド→ストア申請までのフローを実施します。
APIドキュメント整理は「Swagger」を使用しています。 こちらを現在環境適用し、自動的にドキュメント生成までするように検討中です。
デザイン・プロトタイプ確認作業は「Figma」を使用しています。 どうしてもデザイン・プロトタイプはボトルネックになりがちなので、 こちらでエンジニアも積極的にデザイン作業に参加し、チームの作業遅延になることを防いでいます。
2. フルフレックスだと、積極的にステータス発信をしないと勤怠体系が乱れやすい
すらすらチームでは朝出勤時、昼休憩時、昼休憩終了時、夜退勤時は メンバーそれぞれがSlackで独自の挨拶を実施しています。
朝出勤時
昼休憩時
昼休憩終了時
夜退勤時
またSlackのステータスを編集を利用し、現在どの状態なのかチームにわかるように実施しています。
更にGoogleカレンダーとSlackbotを使用して当日のリモートメンバーの通知を毎日実施しています。
3. 通信環境が悪いと作業が遅延したりコミュニケーションできなかったりする
Wifi通信環境が悪かったりするとリモートワークでは致命的になります。 リモートワークする上では、良質な通信環境が必須と言えます。
4. オフィスにいると他のチームも見えていたけど、リモートワークになるとチームしか見えなくなる。若干視界が狭くなるのを感じる
リモートワークの働き方をチームだけでなく全体を巻き込んで意識してもらう必要があります。 Slackを駆使したり、オンラインミーティングのツールをQiitaTeamで紹介するなど 社内でのリモートワーク意識の向上が課題になっています。
5. 一人でもオフィスにいると外野の声が入ってきて、聞き取りづらいことがある
すらすらチームではリモートワーク会議の際はMacの内蔵マイクを使用するのではなく、 イヤホンマイクを別途準備するようにしています。 またオフィス滞在中など仕方ない時もありますが、リモートワーク会議中は静かなところで実施した方が良いです。
6. 家の光熱費が気になる
夏の間に家でリモートワークすると光熱費が上がり困っています笑
得た学び、まとめ
- リモートワークする上で作業を円滑化するための自動化作業は積極的に取り組んだ方が事業の成果が高まることに繋がる
- チーム内で何人かがリモートワークするくらいなら、全員リモートワークの方が会議がスムーズに進む
- 物理的に同じ場所にいる人グループと、リモートワークメンバー間のコミュニケーションの差異がなくなるので
- オフィスはメインでリモートワークがサブでみたいな認識でいるとうまくいかない。みんな一斉にやるとそうならないのでうまくいく
- フルリモートワークするなら、誰もいないところで仕事すべし! 通信環境良好な場所、時間厳守は必須!
- 最初は不安もあったが、やってみたら特に問題もなく上手く行った
タイ(バンコク)も行ってきちゃいました
所感
- 日本とタイの時間差は2時間ですが、日本時間で予定されている会議に参加することが難しかったです。
- また、タイは依然として発展途上国であるため、インターネット接続はあまり信頼できなかったのが難点でした。
- しかし完全なリモート/フルフレックスポリシーを持っていれば海外でも仕事は可能ということを実感できました。
海外のリモートワーク詳細はこちら engineer.crowdworks.jp
最後に
Wantedlyにも副社長の成田から 「フルリモート・フルフレックス」のストーリーがありますので、そちらもどうぞ!
https://www.wantedly.com/companies/crowdworks2/post_articles/130568