こんにちは、crowdworks.jpのWebアプリケーションエンジニアをしている椎田です。
2024年4月にクラウドワークスに中途入社し、早くも9ヶ月が経過しました。
入社してから学んだことや嬉しかったこと、経理経験が活きた場面などについて書いてみます。
簡単な経歴
エンジニアになる前のキャリア
エンジニアとしてのキャリアを始める前は、約10年間にわたり経理、税理士補助、営業事務などのバックオフィス業務に従事してきました。
経理では財務諸表や開示資料の作成に携わり、税理士補助としては記帳代行や税務申告書の作成を経験しました。また、営業事務では、販売データの管理や顧客対応を含む営業サポート業務を担当していました。
学生時代から簿記を学んでおり、日商簿記検定1級、全経簿記検定上級などの資格を取得しています。
キャリアチェンジのきっかけ
趣味で始めたWordPressでのブログ運営を通じて、「もっと良いWebサイトを作りたい」という思いが芽生えたことが、プログラミングを学び始めたきっかけです。
まずはHTML・CSSを学ぶことからスタートし、Laravelを使ってWebアプリケーションを作れるようになるまで独学しました。
その後、Ruby on Railsを用いた開発を主軸とするスタートアップ企業へ転職し、経験を積む中で開発チームのリーダーを任されるまで成長しました。
現在の状況
現在は、エンジニアとして2社目となるクラウドワークスで、経理業務改善を目的としたアルムチームに所属しています。
Ruby on Railsを基盤に構築されているサービスであるcrowdworks.jpの開発に携わりながら、これまでの経理のキャリアを活かせることを大変嬉しく思っています。
また、プライベートでは遊び感覚で、ポケモンがAR表示されるWebアプリケーションを制作するなど、日々学びを続けています。
クラウドワークスでやったこと
請求書金額と報酬金額の一致確認業務を自動化
これまで手作業で行っていた一致確認業務を自動化し、結果はSlackに通知されるようにスクリプトをRubyで実装してRundeckで定期実行する仕組みを構築しました。
これにより、従来は月に一度行っていた本業務を毎日自動実行できるようになり、異常の早期発見も実現しました。
入社後、初めて取り組んだ開発業務だったこともありリリース時の嬉しさが印象に残っています。
月次預り金集計バッチ高速化
預り金とは、crowdworks.jpでクライアントが発注時に支払う仮払いを指します。
この預り金データを集計するためにRundeckで深夜実行される月次バッチ処理の効率化を行い、処理時間の短縮に成功しました。
具体的には、従来1件ずつ行っていた登録処理をバルクインサート方式に変更し、実行時間を約1時間削減しました。
初めて取り組んだ大規模データ処理の改善だったため、リリース後に処理が無事に動いたときは、安心するとともにほっとした喜びがありました。
Qiita Advent Calendar 2024
初めてQiita Advent Calendarに参加し、「フルリモートのあるある課題とその解決方法」をテーマに記事を書きました。
この内容は、昨年初めて挑戦したライトニングトーク（LT）をもとにブログ化したものです。
記事化にあたっては、LTで話しきれなかった部分を補足しながら、自分の考えをより深く整理することができました。
エンジニアとしての技術記事ではなく働き方に関する内容でしたが、自分の経験を言語化して発信できたことが嬉しく、アウトプットの大切さを改めて感じる良い機会となりました。
NetSuite連携
クラウドワークスでは、クラウドERP（基幹業務システム）であるOracle NetSuiteを活用し、会計業務にも利用しています。
現在、このNetSuiteのAPIを使用して仕訳の自動登録機能を開発中です。この機能はRuby on Railsで開発されたcrowdworks.jpの拡張機能として実装され、仕訳データの登録作業を効率化し、手作業によるミス削減を目的としています。
私はアジャイル開発を採用しているチームの一員として、コードレビューや機能実装、テストに携わっています。経理グループやチームリーダーからのフィードバックを受けながら、継続的な改善に取り組む中で、新たな知識を得る機会に恵まれていると感じており、このような環境で学びながら成長できることを嬉しく思います。
経理経験がどのように活きているか
経理の視点を持ちながらエンジニアとして開発に携わる中で、正確な会計処理を支えるソフトウェアの重要性とその仕組みの難しさを改めて実感しています。
特に、預り金集計に関する業務では、データの複雑さに触れる中で、仕様変更や必要に応じたデータ調整を伴うシステム運用の難しさを感じることがありました。
また、NetSuite連携では、画面操作に応じてシステムが生成すべき仕訳を把握し、それが正確に作成されているかを確認する過程で、これまでの経理経験が役立っていると感じました。
経理経験をさらに活かすため、経理グループと連携を深めながら、業務プロセスをより深く理解していきたいと考えています。その上で、現場のニーズを反映したシステムを構築していきたいです。
今後の目標
経理からエンジニアへキャリアチェンジをして4年目を迎えました。
これまでの経験を通じて成長を実感する一方で、周囲には高いスキルを持つエンジニアが多く、自分にはまだまだ成長の余地があることを実感しています。
引き続き、実践を重ねる中で課題に向き合いながら、自分自身を高め、より良いシステム開発を目指していきたいと考えています。
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