クラウドワークス エンジニアブログ

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の開発の裏側をお届けするエンジニアブログ

「楽しく働く」を追求する

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はじめに

サービス開発部の部長をしている酒井です。

本記事は、私自身がエンジニアとして大事にしている価値観について、です。

超ざっくりですが私の経歴を書くと、創業間もないベンチャー(5年後に上場) → 買収した会社に出向(経営) → 起業してSaaSを作る(その後売却) → Webシステム開発会社の経営 → クラウドワークス、です。

後述しますがキャリアのスタートはエンジニアで(と言っても実際にコードを書いていた瞬間は少ないのでエンジニアとしての能力は低い)、以降も開発系の仕事をしている時間が長いです。エンジニアというバックグラウンドであることや、起業や経営の経験などから、エンジニア組織の在り方について人一倍経験をしてきたと自負しており、そんな私が大事にする価値観と、クラウドワークスのエンジニア組織の雰囲気をお伝えできればと思っています。

※あくまでも私自身の経験を元にした解釈です。ご容赦ください。

エンジニアを志したきっかけ ※回顧録です

原点はものづくり

Windows 98が発売されるちょっと前の時代。大学4年生になり研究室に配属された私は、研究室のホームページを開設しようと思い立った。いま思うと、これがすべての始まりだった。そのうち、サーバ立ち上げ、CGI掲示板など、学業そっちのけで毎日深夜まで研究室にこもってコンピュータで遊んでいた。少しずつ出来上がっていくことが本当に楽しかった。この体験が私のエンジニア志向の原点になっている。

余談だが、基本的には書籍を買っては参考にしていたが、最終的にわからないところはインターネット上で質問していた。それまでインターネットがない世界では質問できる人を探すこと自体が難しかったのだが、それが簡単にできるという、インターネットの大きな可能性を経験できたのも大きかった。

仲間の存在

そんな感じでコンピュータにのめり込みつつあったある日、大学の先輩から起業直後のベンチャーを紹介される。インターネットビジネスが世の中でも話題になり始めたころで、ちょっとプログラムができるからという理由で仲間に入れてもらえることになり、少しワクワクしたのは覚えてる。社員は数名だったが、1人でやるのに比べて圧倒的なスピード感で開発が進んでいく。このスピード感はとても刺激的だった。また、切磋琢磨する仲間がいるというのも心地よかった。

使ってもらってなんぼ

自分たちが提供していたプロダクトは、ユーザ数で数百万人規模まで急成長した。リアルビジネスでこれほど集客するのは本当に難しいだろうし、インターネットならではの体験だった。数百万人が使っているので、ちょっとした改善でも多くの反響がある。もちろん、良い反応ばかりではなく、クレームが来たり、2chで酷評されたり、個人攻撃されることも。それでも、多くの人に使ってもらえているという実感は、私の大きなモチベーションだった。

大事にしている価値観

話を戻します。

エンジニアとしてのモチベーションをまとめると次のとおりです。

  1. つくるって、楽しい
  2. みんなでつくると、もっと楽しい
  3. たくさんの人が使ってくれたら、さらに楽しい

※「つくる」とは、闇雲に増やすことではありません。プロダクトはできるだけシンプルにすべきで、不要な機能は削除する必要もあります。そういうのも含めて、プロダクトを洗練させていくことを総称して「つくる」と書いてます。

それぞれを掘り下げてみます。

1. つくるって、楽しい

エンジニアであれ、デザイナーであれ、プロダクトオーナーであれ、純粋に、プロダクトをつくる側の人間であれば、これを楽しいと思わない人はいないと思っています。シンプルには、「これあったら良いのに」と自分が思っているものをつくるわけなので、そりゃ楽しいに決まってます。異論は認めないですw

さらに、楽しさの度合いが高いとベター。「それなりに楽しい」よりは「人生賭けても良いくらい楽しい」のほうが良いですよね。

余談ですが、セールスやマーケティング、バックオフィスなどの役割でも、プロダクトを直接つくるわけではないものの、それぞれの役割で地道に積み上げていくのであって、楽しいと感じる瞬間がたくさんあります。そうやってあらゆる種類の「楽しい」が集まっているから組織は楽しい、多様な楽しさを尊重すべきと思っています。

2. みんなでつくると、もっと楽しい

私は、仲間がいて、みなと一緒につくることに価値があると思います。人はみな得意分野があって、知識や経験を集めることで、より良いものができると信じています。これも異論は認めないですw (千年に一人の天才プログラマ、とかだったら一人でつくる方が楽しかったりするのでしょうかね、、、)

また、ライバルとして切磋琢磨できることも仲間の良さであると思います。一人だと頑張れなくても仲間がいると不思議と頑張れる。仲間って良いよな、と思う瞬間です。

3. たくさんの人が使ってくれたら、さらに楽しい

プロダクトは使われてこそ価値があって、つくる側としても、使ってもらえるから楽しいのだと思います。もちろん異論は認めないですw

つい先日、私が20年以上前につくってたプロダクトを「むかし使ってました!」という人に会いまして、とても嬉しかったです。エンジニアで良かったと思う瞬間です。

クラウドワークスはどうなっているか

自分が大事にしている価値観について、クラウドワークスの中はどうなっているのかを書いてみます。

1. つくるって、楽しい

クラウドワークスはいろいろなサービスをやっていて、プロダクトごとに担当が分かれていますが、どのチームも風通しが良く、意見を言える文化があります。「意思を持って取り組む」というのがクラウドワークスのカルチャーブック1に明文化されており、どのような意見を発しても、心理的安全性が確保されています。他人の指示ではなく自らの意思を持ってやる、つくる楽しさを感じられる組織です。

もちろん現状に満足せず、もっとメンバー全員が日々の仕事を楽しめる組織を目指します。

ただ、短期間で急拡大したこともあって、いわゆる技術的負債2が存在し、地道にリファクタリング3してます。楽しさの度合いが高くない瞬間は少なからずあると思っており、最重要課題の一つとして改善に取り組んでいます。

2. みんなでつくると、もっと楽しい

いろいろな要望をプロダクトとして実現していくわけですが、傍観者ではなく当事者として議論に参加し自分の意思を伝えることができる、チームでつくっている一体感はとてもあります。エンジニア組織も役割ごとにチームが分かれているものの、エンジニア全員が参加する会議があったり、Slackで質問すると別チームのエンジニアからアドバイスをもらえたり等、チームを超えたつながりも少なからずあります。みんなでつくる楽しさを感じられる組織です。

もちろん現状に満足せず、もっと仲間を集めて楽しさ倍増を目指します。

直近は、コロナ禍でなかなか集まる機会がなく残念に感じています。通常の会議はリモートで全く問題がないのですが、リアルで集まる場も必要、イノベーションの源泉はリアルコミュニケーションから生まれると私は思っています。ワクチン接種や治療薬開発などがさらに進み、みなで集まれる未来を切望しています。

3. たくさんの人が使ってくれたら、さらに楽しい

crowdworks.jp は、クラウドソーシングのプラットフォームとしては国内最大級、ここだけは自信を持って言えます。これだけ多くの人に利用されているのは本当にありがたいことで、開発者冥利に尽きます。それ以外の事業も、ステージによって規模は違いますが、利用者の声を積極的に取りに行くようにしているので、自分たちの存在意義を感じることができます。

もちろん現状に満足せず、社会のインフラを目指します。

一応書いておくと、全ての事業がうまく行っているわけではなく、利用者が伸びない等、PMF(Product Market Fit)せずにクローズする事業もあります。失敗から学ぶこともたくさんある、きっと次に活かせると信じて、前向きにやるしかないですw

スキルアップ・キャリアアップについて

ここまで私の価値観が中心でしたが、スキルアップ・キャリアアップについても記載しておきます。

クラウドワークスのエンジニア組織には以下のようなチームがあります。高いノウハウを持つチームから、絶賛トライ中というチームまで様々です。

  • フロントエンド
  • サーバサイド
  • SRE
  • スマホアプリ
  • 決済
  • セキュリティ
  • リファクタリング
  • オフショア
  • 新規事業
  • EM (Engineering Manager)

※各チームの活動についての記事もありますので、興味のある方はブログ内検索していただければと思います。

チーム参画時には、チームのミッションやゴールだけでなく、期待する役割などを説明しており、個人のスキルアップやキャリアアップを大事にしています。

また、これに限定せず、積極的に新しい挑戦を進めています。私の感覚値ですが、トップダウンで新しいことを始めるよりも、ボトムアップで個人の意思から始まることの方が多い気がします。もちろん最終的に会社として意思決定や戦略策定しますが、やりたいことを積極的に発信することで、既存の枠にとらわれない新しいキャリア形成も実現可能です。

事業やメンバーといった外部要因による楽しさに加え、スキルアップやキャリアアップという内部要因による楽しさ、ということになります。

楽しく働く!

ということで、クラウドワークスのエンジニア組織は、楽しさのレベルはそれなりに高いです。※自分調べ

楽しさの源泉は、自身が携わる事業の成長、一緒にやっているメンバー、獲得できるスキル、プライベートとのバランス、等々、様々な要素があります。また、時間とともに各要素の優先順位や重みも変わっていきます。そういった中で、定期的に自分自身のキャリアプランやライフプランを見つめ直し、自分自身がどうしたいか、どうすれば仕事をより一層楽しいものにできるかを、みなと一緒に追求していきたいです。

仕事は、人生で最も多くの時間を使う活動の一つです。人生を楽しむには、仕事が楽しくなければいけません。

ちなみに私はこれまでの社会人生活において、働いているという感覚はあまりなく、毎日好きなことをやっています(たまにはガマンすることもある)。一度しかない人生、楽しまないと損です。

私にとって「楽しく働く」が最も大事な価値観の一つであり、みなにも同じように楽しんでもらいたい、つまり、「みなが楽しく働ける環境をつくる」ことが私のミッションの一つであり、クラウドワークスのミッション『個のためのインフラになる』も目指して、これからも楽しさを追求していきます!

最後に

楽しく働きたい人、お待ちしています! クラウドワークス採用ページ


  1. クラウドワークスの価値観や行動規範を明文化したもの

  2. 技術的負債に関する記事

  3. リファクタリングに関する記事

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