クラウドワークス エンジニアブログ

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の開発の裏側をお届けするエンジニアブログ

クラウドワークスへ入社して半年のエンジニアが入社経緯とペアプロを語る

クラウドワークスへ入社して半年のエンジニアが入社経緯とペアプロを語る

2021年11月に株式会社クラウドワークスへ入社した小西です。エンジニアとしてクラウドテックというハイクラスなエンジニア・デザイナーを中心とした人材と企業をマッチングするエージェントサービスを開発しています。

クラウドワークスに入社するまでの経緯や入社後に始めたペアプロのことなどをお伝えしていこうと思います。

目次

入社経緯

入社までのエンジニア歴は4年ほどで、Web系の受託開発を行うスタートアップ企業で3年近く働いた後にフリーランスとして約1年Web開発の仕事を受けていました。フリーランスでの仕事を辞めて入社までの期間が2ヶ月ほど空いているのですが、この期間自分のやるべきことが分からなくなり、東日本を放浪1しながらこれから何をすべきかをずっと考えていました。4年ほど仕事をしてきて得るものは沢山ありましたが、得たものを使って社会に還元できているのか、自分のやっていることが世の中の役に立っているのかを考えると正直自信を持って「できてます」とは言えませんでした。クラウドワークスに入社を決めるまで、なぜその仕事をしているのかと言う問いに対して自分の中に解がなかったために、やるべきことが分からなかったのだと思います。

世の中の役に立っていると言えるには、世の中になければならないものへ貢献している必要があります。例えば、電気や水道などの生活インフラは人が生活するうえでなくてはなりません。放浪中に転職活動もしていたのですが、世の中にとって意味のある仕事がしたいという思いのもと、社会のインフラになっているような会社を探していました。その中で出会ったのがクラウドワークスです。

クラウドワークスは「個のためのインフラになる」をミッションに、事業を通して働く環境のインフラを提供しています。ミッションは存在するだけでは意味はなく、自分達がミッションを達成するためにどうなるべきで、何をしていかなくてはならないかを考え行動してこそ、ミッションの存在する意味が生まれます。クラウドワークスでは考え込まれたカルチャーを通してミッションを達成する努力がされています。ゆえに、社会貢献性が高く、世の中にとってなくてはならない会社であると思ったことがきっかけとなりクラウドワークスへ入社を決めました。

入社してどうだったか

入社前と入社後でギャップがあったというような話をよく聞きますが、クラウドワークスは入社前も入社後も大きなギャップはありませんでした。外から見ていた印象とほとんど同じです。転職活動期間に色々な会社の選考を受けている中で働いている人が楽しそうかも重視していたのですが、面談・面接で話した人の印象や、過去のイベントのYouTube動画越しからでも働いている人が楽しそうだなというのが伝わってきました。

以前、本ブログのフリーランスから会社員になって一年経った感想という記事で、クラウドワークスへ入社した決め手について触れられていました。

人が良い 入社の決め手は面接で話した人たちの印象でした。落ち着いている人が多く、接しやすい印象を持っていました。入社してもそれは変わらず、皆さん非常に落ち着いていてとても仕事しやすい環境です。

「人が良い」というのは本当にその通りで、意見が言いやすく仕事がしやすいと感じています。

実際、入社1ヶ月後に自分の業務理解も兼ねてペアプロを提案したのですが、どんどんやって大丈夫とのことだったのですぐに取り組むことができました。また、クラウドテックの開発チームでは「誰がどのタスクをとっても良い」工夫がされており2、興味のある分野に対してチャレンジしやすい雰囲気でもあります。フリーランス時代にデザインの経験もあるので、いちエンジニアがデザイン業務にも手を伸ばしたいと発言してみたところ、開発メンバーも前向きで非常にトライがしやすいと感じました。

ペアプロの提案

チームに新しく入ったメンバーは既存のメンバーより業務回りでできることが限られます。自分も例外ではなく、入社して最初は業務知識やシステムの理解が乏しいため、できることが限られていました。ただし、自分が持っている技術知識はすぐに提供できる価値でもあるので業務知識やシステム理解とトレードする意図を込めペアプロを始めました。

ペアプロの良いところ

ペアプロをやってみて感じているメリットは主に3点あります。

  • 技術スキルや業務知識などのノウハウが共有できる
  • コードレビューの前にアドバイスが受けられる
  • チームの醸成になる

技術スキルや業務知識などのノウハウが共有できる

技術スキルや業務知識はどうしてもベテランに偏ってしまいます。Team Geekという書籍の中にバス係数というものがあります。この係数はチームのメンバーが何人バスに轢かれたらプロダクトが失敗に終わるかを表す数値です。この数値が大きいほど柔軟で丈夫なプロジェクトとなり、低いほど破綻しやすいプロジェクトを表します。例えば、バスに轢かれてしまったメンバーにしかできない業務があれば、開発が進まなくなりバス係数は1となります。破綻しにくく丈夫なプロジェクトは1より大きい数値となります。

ペアプロを通してノウハウを分散させ、バス係数を上げていくことができれば柔軟なプロジェクト作りに寄与できます。

コードレビューの前にアドバイスが受けられる

慣れていない実装をレビュー依頼に出すと、レビューだらけになり修正時間が増えてしまいます。指摘の数が多くなるとレビューする側もされる側も疲弊してしまいますが、レビュー前に実装の様子を共有することで早めにアドバイスを受けることができます。さらに、実装中のコードを見てもらうことができるので実装の精度とレビュー依頼までの速度が上がり、時間短縮にも繋がります。

不安を残したままレビュー依頼を出すと精神衛生上あまり良くないですが、レビュー前のコードを見てもらうことでレビュー依頼時の自信にもなります。

チームの醸成になる

チームに新しくメンバーが加わると、ある程度お互いを知る期間が必要です。誰がどの業務に詳しく、どの技術に詳しいかなどペアプロを通して知る良い機会にもなります。さらに、ペアプロでは一つの課題に対して2人で知識を共有し、協力して進めていくのでチームワークやモチベーションの向上も見込めます。

事業拡大でメンバーが増えているようなチームなどでは、かなり有効ではないかと思います。

また、コロナウイルスが流行し始めてからリモートワーク中心の会社が増えました。リモートワークにはメリットも多くあると思いますが、オフィスに出社するよりもコミュニケーションが不足しがちになります。リモートワークを実施している会社の中には、コミュニケーション不足によるチームパフォーマンス低下を懸念している経営者やマネージャーの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。この点において、ペアプロは他メンバーとのコミュニケーション機会を作る一つの施策にもなります。

ペアプロで変えていく組織

元々、昨年エンジニアになった開発メンバーと2人で始めたのですが、今では開発チーム全体で取り組むようになりました。チーム全体でペアプロをすることで、情報の分散や実装しているコードのチェック、アドバイスを受けられるので技術力と生産性の向上にもなっています。

スポーツの世界には「ユーティリティプレイヤー」という言葉があります。複数のポジションに適応できる万能型選手を指し、ワールドカップなどの代表選出ではしばしば議論されるほど重要視されています。2002年ワールドカップ日韓大会で、韓国代表を率いたオランダ人のヒディンク監督はユーティリティープレイヤーを中心に招集し韓国を初のベスト4まで導きました。さらに、ヒディンク監督は1998年ワールドカップフランス大会や2006年ワールドカップドイツ大会でもユーティリティプレイヤーを中心とした戦術で大きな功績を残しています。ユーティリティプレイヤーであるには、ただの何でも屋ではなく戦術を理解し臨機応変に動ける選手でなければ務まりません。

開発組織においてもサービスを理解しているユーティリティープレイヤーの多い組織は柔軟性があり、1人が欠けても開発が止まるリスクは低くなります。つまりバス係数が高い組織です。ペアプロはノウハウの分散やチームの醸成に繋げられることから、ユーティリティプレイヤーの育成にも効果的だと考えています。

クラウドワークスに興味のある方へ

株式会社クラウドワークスでは、共によりよい社会を築いてくれる仲間を募集しています! ぜひご応募ください!

https://crowdworks.co.jp/careers/


  1. 東日本を放浪していた話が気になる方は個別にご連絡ください

  2. 「新しいトライ」が作れるようになったを参照

© 2016 CrowdWorks, Inc., All rights reserved.