クラウドワークス エンジニアブログ

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の開発の裏側をお届けするエンジニアブログ

スクラムチーム内で1on1を実施した話

はじめに

こんにちは、玉露チームの @t0yohei です。 CrowdWorksに入社して5ヶ月と日は浅いですが、5万行に及ぶJavaScriptの大改修や仕事検索の表示順位改善をなどを行っています。

上記の大改修についてまとめられている記事がありますので、よろしければ合わせてお読みください。 混沌を極める jQuery のコードをいかにして Vue.js に頼らずに整理したか

CrowdWorksでは、毎年12月にアドベントカレンダーを作成しています。アドベントカレンダー明けの一発目の記事ということで、ネタがねーよ頑張って書いていきたいと思います。

自分が現在所属する玉露チームは、クラウドワーカーの、お仕事とのマッチング体験を良くすることがミッションのチームで、エンジニア3人・プロダクトオーナー1人・デザイナー1人で開発を行なっています。この玉露チームではチームビルディングの一環として2018年の11月(ブログ作成時の2ヶ月前)から、1週間に2ペアのペースで1on1を実施しています。

ちなみにチーム名の由来は、マッチングチームをもじった「まっちゃ」チームというものが過去に存在し、抹茶よりカフェイン量の多いチームということで「玉露」チームになったらしいです。(なるほどわからん)

この玉露チームで、上司と部下ではなくチームのメンバー同士で1on1を実施することになった経緯とその成果について書いていきたいと思います。 スクラムで自己組織化しているチームにおけるチームビルディングについて、何らかの知見になればと思います。

なぜ1on1実施することになったのか

実は、玉露チームは自分が入社した当時からすでにいいチームでした。そのおかげで自分が入社2, 3ヶ月でスムーズにチームに合流できたり、全社キックオフでチームMVPを取ったりしていました。

また、アジャイルなチームビルディングで語られる以下のようなプラクティスも、既に実践しておりました。

  • チームメンバー全員でのインセプションデッキの作成
  • お互いの期待を伝え合う会
  • 朝会・夕会
  • プランニングと振り返り
  • 飲み会 etc...

※ 朝会ではKPIや進捗状況の確認、レビュー依頼の確認、当日のゴール設定などを行っています。夕会では朝会と同様の進捗確認に加え、設定したゴールを達成できているかどうかや、その日の学びの共有を行なっています。

そんなチームでなぜ1on1を実施することになったかというと、きっかけは社内版アジャイル相談室でした。 社内版アジャイル相談室は、CrowdWorksが今期のテーマ「be agile」を実現するために実施されている相談会です。詳しくはこちらのエントリーをご覧ください。 その中で、

  • アジャイルが実践できているチームの理想状態は、環境に適応して不確実性をもっとも効率よく削減できている状態。
  • 不確実性を減らす全ての起点は「対話」。

といった話があり、不確実性に向き合うための対話を増やす試みとしてチーム内で1on1 を実践してみたいと思い、チームに提案しました。

チームの課題と1on1の目的

1on1についてチームに共有してみたところ反応が良く、やってみてもいいんじゃないか?という流れになりました。 そこで、今のチームの課題を再確認してどのように実施していくかを考えました。チームの課題としては、

  • 玉露チームはチーム全体では話せているけど、個人間だとあまり話さなかったりする。
  • 普段の KPT で出ない、Problem 的なものがあるかもしれない。

というものがあったので、1on1の目的を下記のように設定しました。

  • 関係性の強化: 対話を通してメンバー間の関係性を深める。
    • 副次的に、普段の業務が良い感じになる。
  • 課題の洗い出し: KPTで出せないProblem的な何かを出すのもあり。

課題の共通認識と目的が固まったところで、早速実践してみました。 実施方法は下記の通りです。

  • 毎週2ペアが実施
  • 1回30分-1時間くらい
  • 場所などはペアで調整(リモートでやったりカフェでやったり)

1on1をやってみてどうだったか

実際に1on1を一通り実施した後、今後のやり方について振り返りを行いました。そこで出てきた「よかったこと」を簡単にまとめてみます。

  • 半年後・1年後と言った少し先の未来にやりたいことの話ができた。
  • お互いのバックグラウンドを知ることができた。
  • 1対1でプライベートの事とか話したこと無かったので新鮮味があった。
  • 悩みを話しやすくしたり、対話しやすい状態を作れた気がする。

私自身としてもエンジニアの大先輩に「もっとこうしたら活躍できるよ」といった風なアドバイスを貰い、とても自信がついたりしました。 また、中にはVR空間での1on1 を実施したメンバーもいたりと、やり方についても工夫をしているようでした。

逆に1on1の課題としては以下のようなものがありました。

  • 日程調整が面倒くさい。
  • 1on1内で課題の解決策を探そうとすると迷走してしまいがち。
  • 相手がなにを話したいと思っているか、期待値的なのがわからなくて、始まるとき結構ドキドキする。

1on1を実施するまでの準備が面倒だったり、メンバーによっては中々効果を実感できない場合もあったようです。

その後どうしたか

今後どうしていくかについてチームで話し合った結果、

  • チーム内でのコミュニケーションを増やしていくのは継続的にやっていきたい。
  • 1on1だけではなく、別の形式も試してみたい。

と話がまとまり、今年に入ってからは新しく3人1組で話す時間を設ける、通称トライアングルトーク(別名: 三頭会議)が始まりました。 まだまだ課題も多いですが探り探りやっていけたらなと思っています。

まとめ

CrowdWorksの、とある開発チームにおけるチームビルディングの試みを紹介しました。チームビルディングに終わりはないと思うので、どんなチームにも多かれ少なかれ問題を抱えていることと思います。自分たちのチームを更に進化させたい!って時に、チーム内での 1on1を試してみてはいかがでしょうか。

またクラウドワークスでは、チーム内1on1といったチームビルディングや、VRでの1on1などの新しい試みが好きなエンジニアを募集しています!

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