クラウドワークス エンジニアブログ

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の開発の裏側をお届けするエンジニアブログ

クラウドワークスに入社し、 3ヶ月経って感じたこと

こんにちは。クラウドワークスにエンジニアとして入社し、3ヶ月くらい経過した鈴木というものです。 今回エンジニアブログを書く機会が遂にやってきましたので、まだまだ短い期間ではありますが入社して感じたことを書いてみます。

良い意味で驚いた所

全社朝会を通して知るクラウドワークス

全社朝会とは

クラウドワークスでは毎週月曜日に全社朝会というものが開催され、社員が主体となりチームや部署を越えて成果の発表、共有が行われます。普段関わりのない人達が何をしているのかWeb 会議で共有され、またそれらの成果に対して経営陣からコメントを貰える場になっています。

オンラインで数百名が参加する朝会ですが、ただ結果報告を聞く様な堅苦しい場ではありません。 全社朝会は社員主体のイベントであり、誰でもコメントを通じて参加しやすい形となっているため、一方的に偉い人の話を聞いて終わるような会ではないことが大きなポイントだと思います。

というのも、朝会専用のコメントチャンネルがSlack上にあり、そのチャンネルにコメントを書くとほぼリアルタイムでオンラインの映像に反映されます。 ニコニコ動画で見かけるあのコメント形式が、名前付きで縦に流れるイメージ(YouTubeのコメント付き配信と同じ形式)と言うと、参加しやすい雰囲気が伝わるでしょうか。とても参加しやすいです。

全社朝会の様子:モザイクをかけていますが、右端に見えるのがコメントです

ちょっとした意見なども記入するとその場で沢山のリアクションが付き、時にはスタンプが経営陣からつくこともあり、経営陣との距離の近さを感じられるのも全社朝会の良い所だと思います。

コメントを書くというのは小さな事ですが、小さな事でも自発的な参加を通して、より対象について興味を持ち、より強く当事者意識や連帯感を持つことができる、朝会自体がそんな仕組みになっているように思います。

私は自身をどちらかと言うと引っ込み思案な性格だと思っており、この様な明るい場はむしろ苦手としていましたが、盛り上がると面白く、そんな私ですらついコメントをしたくなります。

ただ、無理に盛り上がる必要もないので私のような方もご安心いただきたいのと、とても参加しやすいですが真剣な意見、発表が主な場ですので決してふざけている訳ではなく、フランクかつ真剣という二つが同時に成り立っている場である、ということは念の為付け加えておきます。

フランクな雰囲気なので参加しやすく、参加しやすいから他部署の事例であっても当事者意識を持ちやすく、当事者意識を持ちやすいので真剣になり、フランクなのでまたついコメント参加してしまう…といい感じに回っているように見えます。

エンジニアによる発信

エンジニアの取り組みについて取り上げられることも多々あり、エンジニアだけが盛り上がる場と化すのかと思いきや、経営陣は勿論、他部署の方からもしっかりコメントが貰えます。

エンジニア側も他の職種の方に分かりやすく伝えることをよく意識しており、内輪で閉じず外へもしっかり発信し、営業やコーポレート、エンジニアと互いを尊重し合うという価値観が浸透しているように見受けられます。

会社によっては特定の部署が強すぎるがために、その他の部署の取り組みや努力について光が当たらない、という環境もあるのではないかと思いますが、そういった気風は(少なくとも私が知る限り)あまり感じられません。

問題に対してオープン

また、テーマとして上がる内容は時に問題改善だったりもするのですが、改善した、と発表をすることは、つまりそこに問題があったことを認めることでもあるので、問題について「隠すべきことだ」と社員が感じているのではなく「改善し成果として出していくべきことだ」と感じていると言えます。

入社以来、クラウドワークスは「心理的安全性の高い組織」の特徴の多くを備えていると実は個人的に思っているのですが、上記がまさに典型的な例の一つです。

貶され、責められる心配をしていないから発表できる。問題は日に当ててちゃんと浄化する。真っ当です。

全社員が見ている公式的な場で問題改善について発表し、そこに賞賛コメントや意見が飛び交う様を見ていると、いつも爽やかな気持ちになります。

POがいる有り難み

恥ずかしながら、私はPO(プロダクトオーナー)という役割の方に入社するまで接した事がありませんでした。実際に一緒に業務に取り組んでみて、本当にありがたいと感じました。

他部署、他チームの方と同じ方を向いて進めるようコミュニケーションをとりつつ、しっかりと開発に落とし込むということは難易度が高く、時に開発(コーディング)そのものよりも要件整理や方針決定のためのコミュニケーションにかかるコストの方が高いこともあるのではないかと思います。

開発に集中していると視野が狭くなってしまう事もあるかと思いますが、POによる顧客視点や他部署からの視点も交えた意見によって、ふと大きな視点を取り戻す、方向が修正される、バランス感覚を取り戻す、そんなシーンをよく見かけます。

中にはPOもエンジニアもできてしまう、超人のような方もいるかもしれませんが、責任範囲を分割し互いのポジションに集中して取り組むからこそスピードや品質、ゴール達成に貢献できるのではないでしょうか。

POという役割について知るにあたって参考になった記事を紹介します。読んでいただくと分かるかと思いますが、いわゆるPO的な業務だけではなく粒度大きめの視点で業務を捉え直すなどしていたり、普段の業務を通して接する姿とはまた別に、幅広く取り組んでいるんだなあ、やる事多いなあ、と参考になりました。

プロジェクトマネージャーからプロダクトオーナーにジョブチェンジした話
チームにプロダクトオーナーが加わり変化したこと
プロダクトマネジメント組織メンバーみんなでPOの役割を考え直してみた

初めて接するポジションということもあり業務内容などまだまだよくわからない点も多く、理解を深めていく努力が必要と感じることもあります。 楽させてもらうだけでなく、サポート出来るよう頑張っていきたいなと思います。

言語能力の高い人が多くて驚く

まずは、そう思うきっかけとなった記事のリンクからご紹介します。これらの記事を読んで「言語能力たかー」と心の中で呟きました。

「無人化システム」を駆逐する組織マネジメントとエンジニアリング
サービスの成長モデルを定義し、「森も見ながら木を見る」プロダクトマネジメントへ

発掘できていないだけで他にもまだまだ沢山あるはずです。

複雑であったり、あるいは抽象度が高い、粒度が大きい、組織横断的、構造的な問題について、そこに問題があることを認識し、綺麗に分解して、分かりやすい言葉にして伝えることが得意な方が多いと感じています。 (当然のことながら、伝えるだけでなく行動し成果も出ている事と思いますが、私視点ですとその辺りはまだ大きくて見えてこず言葉にできる段階ではないため割愛します)

特に読んでいてこの辺りは、「言葉にして世に出してもらってありがとうございます、そうですよね…」と頷きながら、ふと浮かばれなかったプロジェクトやエンジニアさん達が頭をよぎりました。

入社前、技術的負債を解消するチームがある、ということを知り、その言葉の意味と意義が通じちゃんとリソースが投下される組織とはITリテラシーが高く、体力のある組織だ、と驚きました。 そして入社後、「説明が上手な人と、理解力のある人が多いからか!」とすごく単純に納得しました。

勿論それだけが理由とは思っておらず、様々な取り組みや苦い失敗などを繰り返して獲得した環境や体制だとは思いますが、そもそもシンプルに話の上手な人、話のわかる人が多い印象を持っています。

今回はブログという形式上、例として出し易いため、同じ文章ベースであるブログを取り上げていますが、普段の何気ないやり取りでもよく気付く、舵取りが上手い、物事が上手く回るよう自身の役割を心得た上で動いている、すごいなあ…と感じる人が多いです。

賢く優しい人達の作る良い流れに乗せてもらっている、としみじみ感じております。

苦労した所

ここまで良いと感じた点について書いてきましたが、入社してみてこれは少し難しいな、と感じた所も書いてみます。

フルリモートのちょっと困る所

フルリモートは素晴らしいです。ご飯をゆっくり作ることができるようになりました。

ただ、出社して近くに座っていれば、パッと気軽に聞ける、話せることも少しハードルが上がります。 こんな事聞いていいのだろうか、自分の質問がSlack上に残り続けてしまうのか、誰も見ないで!と若干躊躇います。

また、出社してもフリーアドレスのためエンジニアが固まって座るということがなく、「あの人はあのSlackのアイコンの人のような気がする…でも確信がないから話しかけられない…」となったこともありました。 とある人がSlackのアイコンを皆首から下げてはどうか、と言っており、妙案だと思いました。

システムの規模

入社前、もう少しシンプルな仕組みを想像していましたが、知れば知るほど複雑でした。周囲が何を言っているか全然わからなくても焦らない心が必要かと思います。 また、社内に溜まっているQiita記事やSlackをとにかく検索する、一見自分に関係ないような話題でも耳を澄まして聞く、他チームのバックログ巡回の習慣を意識的に取り入れていくなど、意識的に知識を増やすための努力をする必要があると思っています。

おわりに

他にももっと詳細な点について取り上げたいことはあったのですが、業務内容に直接関連してしまったり個人名を出すことになってしまうため泣く泣くお蔵に入れました。 書ききれなかった事も多いですが、この記事を通して少しでも働き易い環境であることが伝われば幸いです。

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