クラウドワークス エンジニアブログ

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今日から始められるデザインスプリント

CrowdWorksでデザイナーをしている上田(@ueda1023)です。

創業の頃に入社し、今年で4年目。公式な露出は初めてな気がするので、緊張してます。

プロダクトオーナーやエンジニアの皆さんと一緒になって、 プロダクト成長のためにああでもないこうでもないとユーザーさんのことを考える日々です。

さて、皆さまの会社では、 エンジニア、デザイナーがしっかりと連携し、 順調にプロダクト開発を進められていますか?

よりよいプロダクトづくりに向けて悩みは尽きませんが、 私の担当したスマートフォンアプリのプロジェクトでは、 以下のような課題をデザインスプリントという手法の導入によって改善してみました。

  • スクラム開発で開発プロセスは型になってイイ感じだが、デザインプロセスが曖昧のまま
  • なんとなく全体的にコミュニケーションコストが高い
  • 実装コストの見積もりが甘く、スケジュールが遅延しがち

デザインスプリントの有効性は各所で語られているものの、 いざドキュメントを見てみると内容が複雑だったり実施コストが高かったりして躊躇しがちなのではないかと(私は最初はそうでした・・)

そのため、スマートフォンアプリチームでは、 デザインスプリントのメリットを得られる範囲で手順を柔軟に変更しつつ、 再現性あるデザインプロセスとして開発現場で実践できるようにデザインスプリントを噛み砕き、実践してみました。

最近では他チームでも導入されたりするようになったので、 今回はそんなCrowdWorksなりのデザインスプリントのHowToを紹介したいと思います。

そもそも、デザインスプリントって何でしたっけ?

平たく言うと、

  • Google Ventures 発祥のデザインプロセス
  • 意思決定者は全員参加
  • 「理解」「発散」「決定」「試作」「検証」という5つの手順を5日間かけて行う
  • アウトプットは仕様の決定とワイヤーフレームまで

といった感じです。

ちなみに個人的には、デザインスプリントを 「PO × エンジニア × デザイナーで施策の企画の段階からユーザー体験を考える手法 」と定義してみました。

はじめての方のために、定番のドキュメントのリンクを貼らせていただきました。 詳細を確認したい方は、ご参考ください。

デザインスプリントの利点

やってみた結果、以下のような効果があるなぁと実感しております。

  • デザインプロセスが型となり、新しい施策をやる度に進め方の議論をしなくて済む
  • 「それ、何のためにやるの?」というコミュニケーションがほぼなくなる
  • 差し戻しが発生しづらい
  • 全員でユーザー体験について考えるので、アウトプットの質が高まる気がする

エンジニアにとっても、デザイナーにとっても、うれしいことが多いのではないでしょうか?

CrowdWorksなりのデザインスプリントの進め方

実際の進め方としては、以下のような感じです。


参加者(スマートフォンアプリチーム全員)
  • プロダクトオーナー1名
  • エンジニア3〜5名
  • デザイナー1〜2名
事前準備
  • 施策の仮説まで決める。
    • 例:仕事を探す際の検索条件を保存して通知をメールで受け取れるようになれば、マッチング率が高まるのではないか?
    • 最初の工程でユーザーストーリーを書くので、その議論ができる下地を整える。
  • 参加者を決め、スケジュールを確保する。
    • 人数が多くなりがちなので、打ち合わせ場所まで確保しておくのが大事。
  • 持ち物を用意する。
    • 人数分のA4用紙とペン
    • ホワイトボード
#day1 理解する(所要時間:約1時間)
  • 施策の仮説を元に、ホワイトボードなどにユーザーストーリーを書き、参加者の認識を合わせます。

回数を重ねると、スムーズに進んで短時間で終わることも多いです。 短時間で終わりそうな場合は、「day2 発散する」の工程とセットにしています。

#day2 発散する(所要時間:約2時間)
  • ユーザーストーリーを元に、A4用紙とペンを使って画面ラフを書きます。
  • A4用紙を半分に折り、1枚に2画面ずつラフを書いていくようにしています。

この工程のポイントは、デザイナー以外の人も全員書き、順番に発表していくこと。 PO、エンジニア、デザイナーのそれぞれの目線でアイデアが出てくると、よい感じです。

#day3 決める(所要時間:約1時間)
  • アイデアを絞り込み、方向性をいくつか決めて打ち合わせを終了します。

「day1 理解する」と同様に、短時間で終わることが見込まれる場合は、 「day2 発散する」の工程とセットにしています。

#day4 プロトする(所要時間:約2時間)
  • 決めた方向性でデザイナーがワイヤーフレームを作成し、プロトタイプに落とし込んだ状態で 「day4 プロトする」に入ります。
  • プロトタイピングツールのProttを使い、簡易的なプロトタイプを作ることが多いです。
  • プロトタイプのレビューをします。
  • ユーザーテストで最終評価を行うプロトタイプ案を絞り込みます。

この工程まで進むと、完成形が概ね見えている状態となります。 チームとして完成形に納得感があり、検証するまでもなく実装・リリースして効果を検証しようと判断できる場合は、 次の「day5 検証する」はスキップしています。

#day5 検証する(所要時間:約2時間 × n人)
  • ユーザーテストを行い、プロトタイプ案のよしあしを評価します。
  • 評価の結果を踏まえ、最終的に案を決めます。
  • 評価を元に発見した課題はリスト化し、実装のスコープに入れられるかどうかの判断もします。
後工程
  • チームで認識を合わせるための仕様書の作成。
  • デザイナーは決まったプロトタイプを元にビジュアルのデザインを詰める。

以上、今日から始められるデザインスプリントということでHowToをまとめてみました。

もちろん、トライ&エラーを繰り返しつつ、よりよいやり方を試行錯誤して行きますが、 試してみる価値はあると思いますので、是非、今日から始めてみてください。

とくに、デザインスプリントのドキュメントを読んで、敷居が高いな・・と感じていた方は、 こちらの記事を参考にしつつ、是非チャレンジしてみていただきたいなと思っております。

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