クラウドワークス エンジニアブログ

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」の開発の裏側をお届けするエンジニアブログ

クラウドワークスのリモートワークはどこまで許されるのかやってみた

sawadashotaです。

クラウドワークスでは7月中旬より、 フルリモート・フルフレックスが試験的に導入されました。

www.wantedly.com

「フルリモート・フルフレックスなら海外リモートもできるじゃん!」と思い、

僕「マネージャー、LA予算*1を使ってバンコクでリモートしてもいいですか?」

マネージャー「いいよ。おもしろそうだから明日にでも行ってほしい。あとブログ書いてね。」

思いの外、すんなり許可されてしまった...

ということで、リモート in バンコクしてきました!

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バンコクってどこ?

バンコクタイ王国の首都で日本との時差は2時間、成田空港から約6時間ほど西に飛ぶと到着します。 統計によると2017年時点で約7.3万人もの日本人がタイに住んでおり、日本人にはかなり過ごしやすい国なのかもしれません。

今回宿泊した場所

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今回はAirbnbWiFi・エアコン付きのワンフロア貸し切り、家でも作業できるようにしました。

近くにカフェやコンビニなどもあるため、モノに困らない環境でした。

ただ、業務用の回線ではないからか、複数人がビデオ通話をすると通信状況が悪くなることが結構ありました。

カフェでもネットが標準装備

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WiFiがないカフェはない」と言えるほど、どのカフェでもWiFiが飛んでおり、電源のある席が数個はあります。

ただ、セキュリティ的に心配なので、一例ですが、VPN、画面保護シートの用意やお手洗いなど離席するときには携帯するようにするなどがしました(それは日本でも同じですね)

コワーキングスペース事情

バンコク市内には少なくとも60以上ものコワーキングスペースがあります。

月額制のものもありますが、デイリープランがあるコワーキングスペース3ヶ所に行ってきました。

The Continent Hotel

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4時間ドリンク付きで1人300バーツ (約1,022円) でした。

エグゼクティブ感漂う雰囲気で気持ちよく仕事ができました。

Co-Working Space | The Continent Hotel Bangkok

The Work Loft

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1日345バーツ (約1,112円) でした。

ネットが安定的に早く、快適なビデオ通話ができました。

電話室があり、リモートでミーティングに参加するときに使っていました。

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www.theworkloft.com

NapLab

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12時間245バーツ (約786円) でした。

駅から少し離れているものの、3つの中で一番コスパがいいように感じました。

NapLabも電話室があり、リモートでミーティングに参加するときなどに有用です。

また、滑り台や卓球台、サンドボックスストリートファイターズのゲーム機があり、息抜きのファシリティ完備です。

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NapLab - Facebook

1週間の中でやったこと

ふりかえりの実施

バンコクでのリモートは発見の連続でした。

記憶や感覚が新鮮なうちにと考え、毎日リモートワークに関する振り返りをするようにしました。

当初、「日本との時差を計算しながら会話するのが面倒」という問題も上がってきましたが、3日目あたりから「慣れた」「時間を表現するときにJSTと明言すればいいだけ」と順応していました。

その他、振り返りで上がってくるほとんどのトピックは、不慣れなバンコク生活への順応、いかに日本に残ったメンバーに安心してもらうか、海外関係なく日本でも起こっているリモート・フレックスの課題で、面白いことに海外が理由で解決が難しい技術的な課題は出てきませんでした。

いろんな場所で働いてみる

カフェやコワーキングなどいろいろな場所で働いてみるようにしました。

そこで感じたことは「日本よりも働く場所の選択肢が多い」ということです。

どのカフェに入ってもWiFiが飛んでいるのは本当にすごいことだなと思いました。

現地のエンジニアとの交流

図らずも、ランチでたまたま隣の席になった現地企業のエンジニアの方と交流できました。

手前に写っているメンバーは、到着当初、店員さんに「すみません、ソーセージありますか?」と日本語で話しかけてしまうほどだったのですが、数日間のバンコク生活を経て、英語でコミュニケーションができるようになりました。

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海外で活動するフリーランスとの交流

海外を拠点にするフリーランスの方と交流し、どのような価値観・働き方をしているのか聞いてきました。

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ところで、海外って安全面的に大丈夫?

「海外リモートって夢あるよね!」という希望に溢れた思いと裏腹に「海外って危険そう...」という心配もありました。特にメンバーの怪我とマシンの盗難の心配です。

危険を可能な限り排除するために現地の安全な過ごし方を知ることが重要であると考えています。

そこで、6日間中、前半3日間は全員行動を共にし、ベトナムに1年半暮らして得た知見を共有しながら、安全なエリア・安全な振る舞いを全員で覚えていくようにしました。

後半の3日間はソロ活動を解禁し、頻繁に連絡を取り合うことでお互いの安全を確かめ合うようにしました。

また、渡航したメンバーが現地の安全な過ごし方を知るだけでなく、その認識を日本に残ったマネージャーに共有することで、より安心して送り出してもらえると思います。

バンコクリモートしてわかったこと

想像以上にいつもどおりに働ける

普段、日本でリモートしているのと同じように働けました。

ミーティングなどがあっても、相手にとっては日本でリモートしているときと同じだからです。しかし、ビデオ・音声通話に耐えうるネットワークであるかどうかには、いつも以上に気を遣う必要があると思いました。

この結果を受けて、今後はもっと働き方を選べる未来があるじゃないかと思ってます。

  • 家族の事情で海外に移住しても、今の会社で今まで通り働ける
  • 今の仕事を続けながら、国内・国外問わず住む場所を変えられる
  • 海外旅行しながらリモートできるようになる

こんな未来があるのかと思うとワクワクしますよね。

見えていなかった小さな問題を炙り出すことができる

なんとなく「この問題は対面のほうがよさそうだな」と思うと出社していましたが、海外にいるとリモートでなんとかしなければいけず、問題にぶつかります。

バンコクリモートメンバーの振り返りでは以下のような意見が出てきました。

  • 付箋を使ったミーティングは、リモートで参加しにくい
  • フルリモート・フルフレックスを導入していない部署とのコミュニケーションが難しいと感じた

バンコクリモートを通して、あまり表面化していなかった問題を炙り出すいい機会になったと捉えています。

まとめ

以上のことから、クラウドワークスのリモートワークは海外でも可能であることがわかりました。

今回は時差2時間で、日本の勤務時間と同じ時間帯で勤務していましたが、時差がもっとある国でリモートチャレンジしたら、極限までリモート・フレックスの課題を炙り出せるのはないかと思いました。

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ところで...

ぼくと一緒にチェコに飛んでくれるエンジニアを募集してます!

www.wantedly.com

*1:Learning Animal予算の略。一人ひとりが、自分で必要と考える「学び」を得るための予算

フルリモートを最大限活かすために使用する3つのツールについて

玉露チーム*1@mayoxtuna です。

8月に入り本格的な暑さが続いておりますが、夏らしいことが出来ていない事に悩んでいます。

クラウドワークスでは7月中旬より、 人事制度「ハタカク!」が以下のようにアップデートされました!

制度名 アップデート前 アップデート後
リモートワーク 週3日まで 制限なく利用可能
フレックス コアタイム10:00~16:00 コアタイムなし

フルリモート・フルフレックスに関する詳細は以下の記事を読んでいただけると幸いです。 www.wantedly.com

玉露チームでは、このアップデートをきっかけに「リモート」を積極的に活用していこうという流れになりました。

リモートを始めるにあたっては、 「対面でしか行ったことが無いワークショップ形式の振り返りなどをオンラインで展開する!」というミッションを元に、 いろいろ試行錯誤した結果 3つのツール を使うだけで「スムーズ」で「ストレスフリー」にリモートでの作業が行えるようになることが分かりました。

今回はその3つのツールについて共有したいと思います。

*1:クラウドワークス社内のエンジニアチームの1つで、直近では仕事依頼画面などの改修などを主に行っているチームです。

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CrowdWorks流!Webpacker活用術

今年の4月に入社した@sawadashota です。

カイゼンチーム」というデザイナー2名、エンジニア2名のチームで新規会員の応募率の向上に取り組んでいます。

Rails 5.1で導入されたWebpacker、みなさん使ってますか?

CrowdWorksにはコツコツ約7年書き溜められてきた約1.8万行にのぼるCoffeeScriptがあります。

既存箇所では、Sprocketsで全部のJSをひとかためにしていたのを読んでいたので、思わぬ影響を及ぼすことが多々ありました。

少なくとも新規開発部分では、局所的に読める仕組みを作っていきたいと思い、Webpackerを導入してみたので、導入時のポイントをご紹介したいと思います。

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AWS Organizationsによるマルチアカウント戦略とその実装

SREチームの @tmknom です。ジョジョ5部のアニメ化に興奮を隠せない今日このごろです。

みなさん、AWS Organizationsは使ってますか?

クラウドワークスでも最近使い始めました。AWS Organizations、超絶便利です。こんなに便利なのに、意外と公開されてる事例が少なくて、ぐぬぬってなります。というわけで、使い始めたばかりですが、サクッと公開してみます。他の会社さんも、公開してくれ!!

  • AWS Organizations
  • マルチアカウント戦略
    • 先行事例の調査
    • コンセプト策定
    • Terraform戦略
      • Terraformモジュールによる共通化
      • インフラテンプレート
    • VPCIPアドレス空間
    • メールアドレスの管理ポリシー
    • OU(Organizational Unit)の責務
    • 管理用AWSアカウントの責務
  • Masterアカウントによるアカウント管理
  • Auditアカウントによる監査ログの集約管理
  • CustodianアカウントによるIAMユーザの集約管理
    • IAMポリシーとIAMユーザ
  • 各種AWSアカウントの初期セットアップ
    • AssumeRole対象のIAMロール
    • CloudTrail
  • 今後の展望
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jQueryからVue.jsに乗り換えて良かった点・悪かった点をまとめてみた!

今年の3月からクラウドワークスで働き出した高梨です!

さっそくですが、
最近、jQueryで書いていたJavaScriptをVue.jsに変えていくということをやりました!

「がっつりcomponent化して、API用意して、SPAにして・・・」

みたいな感じではなく、
最低限jQueryでやっていた表示・非表示の処理だったり、金額を計算するといった処理を
そのままVue.jsに置き換えていくという感じですね。

実際、Google Trendを見ても
ここ数年でVue.jsの人気が急激に伸びているのは事実です。
(実はReactにも大差をつけている)

Google Trend JS比較】
https://trends.google.com/trends/explore?date=today%205-y&q=vue.js,react.js,angular.js

ここでは、実際に実装してみて感じた良かった点や悪かった点を
簡単に2つずつお話しさせていただきたいと思います。

すでにがっつりVue.jsを使っているという方には物足りない内容かと思いますが、
「脱jQueryを考えている」
「Vue.jsなどの他のライブラリに興味を持っている」
といった方はぜひ参考にしていただけると幸いです。

基本、コードの例を交えてお話ししていきたいと思いますが、
説明不足の箇所はVue.js公式ドキュメントで該当する箇所のリンクを貼っていますので、
「詳しく理解したい!」
という方は是非利用してみてください!

ここでのお話を聞いて
「Vue.jsいい感じじゃん!」
と思っていただけた方は最後に公式のチュートリアルのリンクも
載せておきましたので、
是非そちらからVue.jsの世界に踏み込んでいただけると幸いです。

目次

  • 目次
  • 良かった点
    • その1. イベントバインドさせる処理を一掃できる!
    • その2. HTML側の値とJavaScriptの処理が勝手に連動してくれている!
  • 悪かった点
    • その1. 初期表示が崩れがち...
    • その2. jQueryの便利メソッドが使えない...
  • まとめ
続きを読む

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